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2015年3月8日日曜日

『Lewis』 オックスフォードミステリールイス警部 最新シーズン8

オックスフォードミステリールイス警部 最新シーズン8、『Lewis』がちょっぴり変化して登場しました!







『主任モース警部』のスピンオフとして始まった『ルイス警部』
『主任モース警部』はコリン・デクスター原作で、一筋縄ではいかないモース警部のお話は謎解きに色々な引用やパズル的な要素が多く盛り込まれ、少々敷居が高いのですが、『ルイス警部』はモース警部に敬意を表しつつ、オックスフォードもたっぷり詰め込んでエンターテイメント性をより高くしたドラマです。
イギリスでも人気が高く、2012年(シーズン7)に"これが最後のシーズンになるだろう"と発表されていたようですが、(シーズン7の最後のエピソードでは"引退するよ・・・"というルイス警部に対して"私も一緒に引退します"としょんぼりするハサウェイ巡査部長という感じで少々寂しい終わり方でした)、第9シーズンまでの制作が予定されているようなので、少なくともあと1シーズンは観ることができます。


第8シーズンでは、主役のはずの"ルイス警部"が引退後・・・趣味のカヌー作りに勤しんでいると、イノセント警視正から「人手不足のため捜査を手伝ってほしい」という連絡が入り、ルイス警部はカヌー作りをちゃっかり投げ出して現場に戻ります。
第7シーズンでは"私も引退します・・・"と悲しそうなハサウェイ巡査部長でしたが、無事にルイス警部のあとを引き継いで"ハサウェイ警部"に昇格。しかし、他人に捜査を任せきれず、肩に力が入りすぎているハサウェイ。そんなハサウェイのために、ガス抜きも兼ねてルイス警部が帰ってきたのでしょうか。

しかし、ハサウェイ警部はルイス警部を尊敬し、慕っているので彼のリターンが嬉しい反面、捜査をリードするのは自分であるという自負があるのでかなり複雑な心理状態となっているようです。
また、ルイス警部もついついリードをとってしまいそうになるので、自分を抑えるのが大変そうです・・・。

ルイス警部からにじみ出る"安定した人柄の良さ"が物語の基盤を明るいものにしていたのだと思いますが、今シーズンではハサウェイ警部に焦点が当たっているので、若干暗めの印象を受けます。




ルイス警部役のケヴィン・ウェイトリー




モース警部と若き日のルイス警部






第8シーズンで最も印象的 なのはエピソード3『善悪の彼岸』  Beyond Good and Evil。
13年前に起きた3人の警察官殺害事件で医療刑務所に収容されていた殺人犯のローリーが、DNAの科学捜査ミスや供述書の未提出により、控訴審が行われ、釈放されてしまいます。
同時に制服警官が13年前と同じ手口で殺害され、巡査部長のマドックスも襲われて意識不明になり、コピーキャットなのかあるいは真犯人は他にいるのではないかとの疑いが出てきます。
ローリーを逮捕したルイス警部は絶対の自信を持っていますが、対するハサウェイはニュートラルな視線で事件をとらえ、ローリーが無実である可能性も探ります。

これは以前に紹介したミステリー、ヨルン・リーエル・ホルスト作の『猟犬』と似ている設定ですが、過去の事件の裁判結果が覆され、あきらかに有罪と思われた犯人が釈放されることは、警察にとって最悪の悪夢。きっと、賠償金も要求されたり、自伝も出されたりするのでしょう・・・。

結局、釈放されたローリーは、けんもほろろに突き放した共犯者の女性に殺され、ローリーがやはり有罪であったことも証明されて、ルイス警部とハサウェイ警部の捜査は終了します。




ハサウェイ警部役のローレンス・フォックス




ローレンス・フォックスの奥さまはビリー・パイパー。『Doctor Who』のローズです。
結婚式にデイヴィッド・テナントが出席しています。









デヴィッド・テナントです。  ワインカラーの装い





にこやかな笑顔のルイス警部、ケヴィン・ウェイトリーも出席 ドラマの姿と変わらないのが嬉しい♡