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2014年8月25日月曜日

Commisario Montalbano~モンタルバーノ シチリアの人情刑事~

モンタルバーノ役のルーカ・ジンガレッテイ-Luca Zingaretti



AXNミステリーで放映されている『モンタルバーノ ~シチリアの人情刑事~



原作はアンドレア・カミッレーリ。『おやつ泥棒』『悲しきヴァイオリン』が日本でも発売されていて、何とか図書館で探すことができたので読みましたが、これはドラマの方が圧倒的に勝っているような気がします。小説のほうは、ドラマに比べたら地味で玄人好みな感じです。もちろん、続編が出版されたら読みたいのですが。(カミッレーリは脚本に参加しています)

このドラマのお気に入りの点は、主人公のモンタルバーノ警視だけでなく他にも多くの刑事や警官がゾロゾロと出てきて、同時に複数の事件を解決すること。
主軸になるひとつの事件だけでなく、同時期におこる他の事件の謎があれやこれやしながら最後にきちんと片付くミステリーが好みなのです。
ミステリー本ではユッシ・エーズラ・オールスン"特捜部Q"、R.D.ウィングフィールド"フロストシリーズ"、ちょっと古くてマイ・シューヴァルとペール・ヴァールーの"マルティン・ベックシリーズ"などです。


そしてイタリアのTVドラマはあまり観る機会がないのですが、(近年では『REXシリーズ』ぐらい?)、このドラマを観るとイタリア人に対する思い込みが払拭されてしまうのではないでしょうか。
まずイタリア人男性といえば、女性とみるとすぐさま声をかけて誘うようなイメージがあったのですが、それは完全に間違っていました。そのステレオタイプに当てはまる役柄は副警視のミミだけ。(いい男なのですが、スピンオフの『ヤングモンタルバーノ』のころからいつも人様の奥さまを寝取ったりしています。)未だに副警視のままなのは(『ヤング・モンタルバーノ』ころから)、女性にかまけてお仕事をしていない?からなのでしょうか。


ミミ役のチェーザレ・ボッチ-Cesare Bocci  2010年1月 本当にハンサムです     



ファツィオは可愛い仔犬のような、父譲りの真面目でしっかりとした刑事さん。
お父様のファツィオ警部がスピンオフの『ヤング・モンタルバーノ』でまず登場し、息子のファツィオはそのあとにヴィガータ署に就職します。当然、『ヤング・モンタルバーノ』では違う俳優さんが若ファツィオを演じているわけですが、相似形な人をよく探せるな~と感心してしまいます。(若モンタルバーノはちょっぴりイケメン過ぎる気が・・・)


ファツィオ役のペピーノ・マッツォッタ-Peppino Mazzotta  2011年3月
かなり落ち着いてしまっています  日本で放映されているエピソードではホントに可愛い感じ



舞台がシチリアなので、当然のようにマフィアがらみの事件も発生します。で、時には不法侵入や違法な証拠収集などもやってしまってファツィオは心配しどうしです。

他にもいつもいつも電話番のくせに妙な聞き間違いばかりをする警官のカタレッラや(しかし、意外にもIT関係に才能を発揮)、多くのイケメン刑事や警官が頻繁に登場するのですが、写真が探せなくて残念です。
そして、ヨーロッパのドラマでは裸も全く隠さずに登場。証拠物件の写真の女性の裸は薄くモザイクが日本向けにかかっていますが、たぶんイタリアでは当たり前のようにオープンになっているはず・・・。

1999年から始まり、現在もシリーズ継続中。


2011年3月 Photocall   左端がミミ。ヘアスタイルも変わり、髭が! 



ヤング・モンタルバーノとして出演中のMichele Riondino



海沿いのモンタルバーノの家
photo by https://www.flickr.com/photos/25393766@N00/



モンタルバーノたちが歩いていそうなシチリアの街路



ヴィガータ署の建物の外観として撮影に使われているThe Municipio(市役所)


Sicily