『HANNIBAL』 Season 1 第8~13話 後半戦!
Season1 の後半です。
一言でいうと、ウィル・グレアムが果てしなく追い込まれてきて見ているのが辛いです。
猟奇的な殺人事件は相変わらず発生していますが、例によってサクサクと片づけられていきます。
【Fromage】 フロマージュ
人間の腸を楽器の弦として使用する殺人犯は、トロンボーン奏者の死体を楽器に作り変えるという独創的な殺しを披露しますが、ハンニバル博士の患者フランクリンからの情報によりウィルが犯人の自宅を訪れた際に、警官2人をなぜかあっさり殺して正体を現します。
その時にウィルも殺されかけますが、銃で応戦して撃退し、逃げ出した犯人はハンニバルの診察室に踏み込んでいきます。そこにいたのは、ハンニバルと犯人の友人のフランクリン。自首を勧めるフランクリンをあっけなくハンニバルが(!)ひねり殺し、犯人と死闘を繰り広げ、もちろんハンニバルが殴り殺してしまうのです。
犯人は壮健な黒人男性で、さすがのハンニバルも激しく戦うことになりましたが・・・。
面白いのは、連続殺人鬼はほとんど白人の男性ばかりという実際の統計があるなかで、今回の殺人鬼が黒人男性だということでした。
犯人になりきり、楽器(死体)を弾くウィル
楽器には目がないハンニバル♪
手ごわい相手
【Trou Normand】 トゥルー・ノルマン
海辺で死体で作られた記念碑、トーテムポールが発見されます。ジグゾーパズルのような形状です。
これもまた猟奇的な死体の飾り方ですが、ウィルは得意の犯人に共感する能力を発揮、犯人は死体のトーテムポールで自分の偉業を祝っていることを感じとります。と同時にウィルは、自分の記憶が飛ぶ時間があることに気づいて不安を覚え始めます。
トーテムポールの一番上に最後に目立つように飾られた死体が特別なものであると判明し、一番下にある古い遺体と父子であることが確認されますが、DNAがマッチしません。
当時疑われた容疑者をウィルとジャックが尋問すると、「もう、戦えん」と簡単に自白します。年を取り、刑務所も介護施設も同じだと豪語する犯人ですが、最後の殺人の被害者が自分の息子であったことをウィルから告げられて愕然とします。
【Buffet Froid】 ビュッフェ・フロワ
若い女性が惨殺された事件で、犯人の心を探るウィルの心は不安定に揺れ動き、事件現場の証拠を荒らしてしまいます。
「自分の脳に異常があるのではないか」と脳をMRIでスキャンしてもらうウィルですが、ハンニバルが紹介した神経科医とハンニバルは、抗NMDA脳炎であるウィルの症状を隠し、異常はみつからないと告げます。神経科医はウィルをこっそり経過観察するつもりのようでしたが、ハンニバルは女性を殺した犯人であるジョージアの殺し方を模倣し、神経科医を惨殺。
ところが、その現場をジョージアに目撃されるのですが、ジョージアはコタール症候群という感染症にかかっており、近親者の顔さえも認識できないため、ジョージアが殺したとみなされることに・・・。
真剣にスキャンされるウィル
この間にハンニバルによる殺人が!
友人の顔も認識できないジョージア。ベッドの下に隠れていて怖い。
手際よく神経科医を惨殺するハンニバル。帽子はかぶらなくていいの?
【Roti】 ロティ
州立ボルティモア精神障害者犯罪病院に収容されている外科医のギデオンは、、妻と親戚を殺した自分を"チェサピークの切り裂き魔"だと思い込んでいたのですが、実はチルトン博士に洗脳されていたことに気づきます。
裁判所に向かう車のなかで警官達を殺して逃げ出したギデオンは、自分に関係した精神科医たちを殺して本物の"チェサピークの切り裂き魔"にアピールし、記者のラウンズとチルトン博士を拉致し、チルトン博士に部分麻酔を施して生きたまま内臓を次々に取り出していきます(!)
小説の"HANNIBAL"ではチルトン博士は生きたまま脳を食べられていますので、どっちにしろ博士は生きたままということがキーポイント。
そんな中、殺された精神科医のひとりの腕が切り取られており、これはギデオンによる殺人ではなく、チェサピークの切り裂き魔からのメッセージだと読み取ったウィルは、チルトン博士たちの救出に向かいます。
逃げ出したギデオンを見つけたウィルは、彼をハンニバルのもとへ連れていくのですが、現実と幻覚の区別がつかなくなってしまい、その場で発作を起こしてしまいます。
ウィルが意識を失っている間に、ハンニバルはアラーナ・ブルーム博士の居場所をギデオンに教え、彼女を殺させようとするのですが、駆けつけたウィルにギデオンは銃殺されます。
外科医なのでメスさばきは上手
【Releves】 ルルヴェ
【Savoureux】 ザブルー
最後の2話でドンドン追い込まれていくウィル。
酸素カプセルのなかで病状の回復をはかり、記憶を取り戻していくコタール症候群のジョージア。
しかし、記憶を取り戻されたくないハンニバルによってカプセルのなかで焼死させられてしまいます!
ウィルの脳炎も伏せられたまま、症状が悪化していくなか、烏骨鶏のスープを差し入れるハンニバルはちょっと可愛いのですが、アラーナ博士を殺せなかったためウィルを独占できません。
最後まで可哀そうなジョージア
脳炎のため、時計の絵が変
ジョージアの死に疑問を持つ一方、BAUの指揮官のクロフォードはハンニバルが何か情報を隠しているのではないかと思い始めますが、真相には近づけません。
ウィルは、第1話のミネソタの殺人鬼ホッブスの娘アビゲイルと自分自身がまだホッブスに囚われており、ミネソタに行くことで解決するのではないかと考えてアビゲイルとともに現場に向かいます。
けれどもその隙を狙い、ハンニバルはウィルを数々の模倣殺人を起こした犯人であるという証拠を仕掛け、ウィルを陥れてしまいます。
なんてことをするの、ハンニバル!
と、思ったのですが、そういえばハンニバルはサイコパス。完全なサディストともいえます。
「ウィルは友人なんだ」と自分の精神科医に言い切るハンニバルの180度捻じれた愛情表現なのでしょうか。
可愛い小鳥を籠に閉じ込めるように、ウィルを檻のなかに閉じ込めたのです。
"神"ではなく、"悪"は細部に宿る
ウィルの作成した毛針に殺人の証拠が仕込まれます
連行されるウィルを悲しく見送ります
ようやく視界が開け、ハンニバルが何者か分かったウィル。
しかし、駆けつけたクロフォード課長により逮捕されてしまいました。
こういう時だけタイミングのいいクロフォード!
檻の中のウィル
✿アビゲイルは"耳"を発見されたため、(ウィルが吐き出しました)、殺されたとされてますが、本当に死んでいるのでしょうか?耳がなくても、元気に暮らせそうですが。
✿ハンニバルが檻のなかのウィルに微笑むラストシーン。微笑みが邪悪すぎて、怖くなりました・・・。
そして模倣殺人も模倣をもっとキッチリやっていたら、模倣だと見破られなかったのでは?ハンニバルのミス?
Season2の予告編 まだウィルはBAUの第1容疑者のままです
このままでは悲しいので、2014年のComic Con -コミコンよりマッツがネクタイ結びに苦労する姿などを見たいと思います♪
マッツが可愛いです
All photos by HANNIBAL facebook.