『特捜部Q』 -Department Q は、ユッシ・エーズラ・オールセン作のデンマークの人気ミステリー。
かなりの人気で、次々と新作が出版されてとても楽しみにしています。
デンマーク語をまず⇒ドイツ語⇒日本語という翻訳の過程をたどるので、新作が出版されてから日本語で読むまでに少し時間がかかります。
最新作の『知りすぎたマルコ』 -The Marco Effect が2014年7月に出ましたが、もうユッシは次の作品をこの10月24日に出版済み。タイトルはデンマーク語で『無限』 -Boundless。
Photo by Jussi Adler Olsen's Facebook |
ドイツ語とスウェーデン語、ノルウェー語とオランダ語の翻訳は3-5月にかけて出版するそうです。
始まりはいつものように、警察本部の地下で机に足を乗っけてカール・マークがのんびりしているところに突飛な同僚から電話が入る。(たぶん、この突飛な同僚とはアサドのことでしょう)
「はい、もちろん、お邪魔してるのはわかってますよ。でも、たぶんちょっとお耳を傾ける時間は取れるんじゃないですか?」などとアサドにまくし立てられて、新しい事件を押し付けられることに!もちろん、カールの独立志向の頑固なアシスタントのローセはいつも以上に不機嫌です。
17歳の少女が木から吊られ、死んでいるのが発見された事件を捜査するカール達。新人のゴードンも加入します。
【映画化】
そして気になるのが、映画化された『特捜部Q』の配役。
カール・マーク警部補はニコライ・リー・コス、Nikolaj Lie Kaasさん。
ドラマ『Killing』の第3シーズンでサラ・ルンドのパートナー役の国防省・情報局(PET)の捜査官マティーアス・ボーク、Mathias Borchを演じていた方ですが、あまり顔を思い出せない・・・。かっこいい役柄だったのは思い出せるのですが。
そしてわがままですが、二コラは私の中のカール・マークのイメージとは違っていて違和感が。
カール・マークはもっと年長で別居中の妻ヴィガとなぜか同居中の義理の息子イェスパに散々振り回され、捜査ではアサドとローセに呆然とさせられるちょっぴり情けない男性・・・というイメージ。
ちょうど『クロッシング・ライン』 -Crossing Lines のメインキャラクター、NY市警の元刑事カール・ヒックマン役のウィリアム・フィッチャーを明るくしたような感じです。
カール自身はユアサ(ローセ)から「グウィネス・パルトロウにそっくりだわ」と言われています。
カール自身はユアサ(ローセ)から「グウィネス・パルトロウにそっくりだわ」と言われています。
それはともかく、アサド役の役者さんもアサドのイメージよりかっこよ過ぎる人なので???
アサドは過去のある飄々としたつかみどころのない、妙なたとえ話でカールを惑わせ、いつも変なお茶を出す、いざという時は素早く立ち回る腰の低いイスラム系の人。
映画のアサド役はFares Fares (名前の読みが不明。ファーシュ・ファーシュ or ファーレ・ファーレ?)というレバノン出身のハンサムなスウェーデンの俳優の方です。『Killing』でもサラ・ルンドが気軽にデンマークからスウェーデンに移住しようとしていましたが、言葉の違いはあまり無いのかも?
第2作『キジ殺し』 -Disgrace のキーとなるキャラクターのキミー
Photo by Nikolaj Lie Kaas Facebook |
✿日本で公開する予定はないかもしれませんが、テレビ映画としてwowowかAXNミステリーあたりが放送してくれないでしょうか・・・?イェスパを見てみたいのです。カールの危機(ヴィガからの)を救い、「銀行から金を引き出しておいてくれよ、おっさん」と言い放つ、いつまでも大学に入りそうにない義理の息子です。